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相続した不動産を売るときに知っておきたい「税金」の全知識

不動産売却

こんにちは!【ヤマダ不動産西宮甲子園店 】です。

親や親族から実家などの不動産を相続したものの、「遠方に住んでいて管理ができない」「誰も住む予定がない」といった理由から、売却を検討される方が増えています。しかし、いざ売却を進めようとすると、多くの方が直面するのが「一体どんな税金がどれくらいかかるのだろう?」という疑問や不安です。

不動産の売却には、日常生活ではあまり馴染みのない専門的な税金や特例が数多く絡んできます。事前に正しい知識を持たずに売却してしまうと、後から思わぬ高額な税金を請求されて慌ててしまうケースも少なくありません。逆に、要件を満たしていれば数百万円単位の税金が控除される「特例」を使えることもあります。

そこで今回は、西宮市・尼崎市・伊丹市を中心に不動産売却をサポートする当店のプロが、相続不動産の売却にかかる税金の仕組みや計算方法、知っておくべき節税の特例まで、図解を交えてどこよりも分かりやすく解説します!

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1. 相続した不動産売却で発生する4つの税金

不動産を売却する際にかかる税金は、主に次の4種類です。売却によって「利益(儲け)」が出たかどうかにかかわらず必ずかかる税金と、利益が出た場合にのみかかる税金に分かれます。

【図解】相続不動産の売却にかかる税金の全体像
① 売却利益にかかる税金(高額になる可能性あり)
譲渡所得税・住民税
不動産を売って「利益(譲渡所得)」が出た場合のみ課税される税金。所有期間で税率が大きく変わります。
② 手続き・契約時にかかる税金(必ず発生)
印紙税
売買契約書に収入印紙を貼付して納税する税金。売却金額に応じて一律で決まります。
登録免許税
登記手続きの際にかかる税金。抵当権の抹消や、相続登記が未完了の場合に発生します。

※この他に、仲介手数料や司法書士報酬などの「諸費用」に対して消費税が発生します。(売却額そのものには非課税)

まずは、最も金額が大きくなりやすく、最も重要な「譲渡所得税・住民税」から詳しく見ていきましょう。

2. 最重要!「譲渡所得」の仕組みと計算方法

不動産を売却して得た利益のことを、専門用語で「譲渡所得(じょうしょとく)」と呼びます。所得税や住民税は、売却した総額(売買代金)にそのまま課税されるわけではありません。売却額から、その不動産を手に入れるためにかかった費用と、売るためにかかった費用を差し引いた「残りの利益」に対して課税されます。

課税譲渡所得 = 譲渡価額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) - 特別控除

それぞれの項目の内容は以下の通りです。

譲渡価額
不動産の売却代金です。固定資産税の清算金を受け取った場合は、それも算入します。
取得費
土地や建物の購入代金、建築費、購入時の手数料など。建物は経年劣化による減価償却費を差し引きます。
譲渡費用
売却のために直接かかった費用。仲介手数料、契約書の印紙税、建物の解体費用などが該当します。

相続不動産ならではの注意点:「取得費が分からない」問題

相続した不動産、特に「おじいちゃんの代から住んでいる実家」などの場合、当時の契約書が紛失しており、いくらで購入したのか(取得費)が全く分からないケースが非常に多くあります。

取得費が不明な場合、法律のルールとして「概算取得費(売却価格の5%)」を割り当てなければなりません。例えば、3,000万円で実家が売れた場合、その5%である150万円が取得費とみなされます。すると、残りの2,850万円から譲渡費用を引いた分がほぼ丸ごと「利益」と判定されてしまうため、税金が非常に高くなってしまいます。当時の購入時の書類(売買契約書や領収書)がないか、売却前に必ずご自宅の金庫や棚を確認しておきましょう。

3. 所有期間で変わる税率!相続時はどうなる?

譲渡所得に課される税率は、その不動産を「どれだけの期間所有していたか」によって2倍近く変わります。期間の区切りは「売却した年の1月1日時点」で判断され、以下の2つに分類されます。

区分 判定基準(売却年の1月1日時点) 税率(所得税+住民税+復興特別所得税)
短期譲渡所得 所有期間が5年以下 39.63 %
長期譲渡所得 所有期間が5年超 20.315 %

★相続ならではの超重要ルール:「所有期間は引き継がれる」

ここで「親から昨日相続したばかりだから、今売ると5年以下の『短期譲渡所得』になって、約40%もの重い税金がかかるのでは…?」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。

相続によって取得した不動産の場合、「被相続人(亡くなった方)がその不動産を購入してからの所有期間」をそのまま引き継ぐことができます。

【図解】相続における所有期間の引き継ぎイメージ
親の所有期間(例:20年)
親が購入してから亡くなるまで
相続発生
子の所有期間(例:3ヶ月)
相続から売却まで
長期譲渡所得適用!
(合計20年3ヶ月)

親が5年以上所有していた物件であれば、子が相続後すぐに売却しても税率は低い方の「20.315%」になります。

4. 印紙税・登録免許税・諸費用の消費税

譲渡所得税のほかにも、不動産売却の手続きを進める上で細かな税金が発生します。これらは事前に資金計画に組み込んでおきましょう。

① 印紙税(いんしぜい)

不動産の「売買契約書」を作成する際に課される国税です。契約書に記載される売買金額に応じて税額が定められており、現金ではなく「収入印紙」を契約書に貼り、消印をすることで納税します。なお、現在は軽減税率が適用されています。

  • 売却価格が1,000万円超 〜 5,000万円以下の場合:10,000円(軽減税率適用)
  • 売却価格が5,000万円超 〜 1億円以下の場合:20,000円(軽減税率適用)

② 登録免許税(とうろくめんきょぜい)

登記手続きを行う際にかかる税金です。相続不動産の売却では、主に以下の2つのケースで発生します。

  1. 相続登記(名義変更):亡くなった親の名義のままでは売却できません。まず相続人の名義に変更する登記が必要です。税率は固定資産税評価額の0.4%です。
  2. 抵当権抹消登記:その不動産に住宅ローンなどの担保(抵当権)が残っている場合、売却と同時にそれを抹消する必要があります。税金は不動産1件につき1,000円です(土地と建物で計2,000円など)。

※これらの登記を司法書士に依頼する場合、別途司法書士への報酬(手数料)がかかります。

③ 諸費用にかかる消費税

「家を売ったら、高額な売却代金に対して何百万円も消費税がかかるの?」と心配される方がいますが、個人がマイホームやマイホームの跡地などを売却する場合、売却金額そのものに消費税はかかりません。(土地はそもそも非課税であり、建物も個人間取引であれば非課税となります)

ただし、取引の過程で発生する「サービス」への対価には消費税がかかります。具体的には、不動産会社に支払う「仲介手数料」や、司法書士に支払う「手続きの手数料(報酬)」などには、現行の消費税(10%)が加算されます。


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5. 税金を劇的に安くする!知っておくべき「2つの特例」

相続した不動産を売却する際、一定の要件を満たすことで、課税対象となる譲渡所得から大きなお金を控除できる(=税金をゼロにできる可能性がある)国の特例が存在します。特に代表的な2つの特例をご紹介します。

特例①:被相続人の空き家を売却したときの3,000万円特別控除

一人暮らしだった親が亡くなり、空き家となった実家を相続した場合に使える特例です。一定の要件を満たして売却すると、譲渡所得から最大3,000万円まで控除されます。つまり、利益が3,000万円以内であれば、譲渡所得税が完全にゼロになります。

【主な適用要件】
・亡くなった親が直前まで一人で暮らしていたこと(老人ホーム入所の場合も一定要件あり)
・昭和56年(1981年)5月31日以前に建築された建物(旧耐震基準)であること
・売却代金が1億円以下であること
・相続の開始があった日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ること
・売却の際、一定の耐震リフォームを行うか、建物を解体して更地として売却すること

特例②:相続財産を譲渡した場合の取得費加算の特例

不動産を相続した際に、多額の「相続税」を既に納めている方に向けた特例です。相続してから一定期間内にその不動産を売却した場合、支払った相続税の一部を「取得費(経費)」として追加できる仕組みです。経費が増えるため、結果として譲渡所得が減り、売却時の税金を安く抑えられます。

【主な適用要件】
・相続や遺贈によって財産を取得した人であること
・その財産を取得した人に「相続税」が課税されていること
・相続開始の翌日から3年10ヶ月以内に不動産を売却していること
⚠️ プロからのアドバイス:期限の「3年」にご注意ください!

上記2つの特例に共通する非常に重要なポイントは、どちらも「相続が発生してから約3年以内」に売却しなければならないという期限がある点です。「いつか売ろう」と実家をそのまま放置しているうちに3年の期限を過ぎてしまうと、これらの強力な節税特例が一切使えなくなり、大損してしまう可能性があります。相続不動産の売却は、できるだけ早めに行動を起こすことが何よりの節税対策です。

6. まとめ:賢い相続不動産の売却は「地元のプロ」への相談から

相続した不動産の売却にかかる税金について解説してきました。内容をまとめると以下のようになります。

  • 売却して出た利益(譲渡所得)には所得税と住民税がかかる。
  • 税率は親が所有していた期間を引き継げるため、5年超であれば「20.315%」になる。
  • 昔の契約書がないと「取得費不明」で税金が高くなるリスクがあるため注意が必要。
  • 「空き家の3,000万円控除」や「取得費加算の特例」を使うには「3年」という期限がある。

こうした税金や各種特例の適用条件は、物件の建築年数や親御様の居住状況、売却のタイミングといった個別の条件によって内容が複雑に変わることも少なくありません。「自分の場合は特例が使える?」「結局、手元にいくら残るの?」と疑問に思われたら、一人で悩まずにぜひプロにご相談ください。

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